採用ご担当者の疑問を解決する、HRからのアンサー

Q&A
高卒採用のこと 高卒採用のこと
Q

高卒で就職する生徒さんたちって、どんな感じの子が多いのでしょうか?

A

高卒採用をされている企業様からお話をお聞きすると、年齢が若いので、素直で純粋な子が多いという声をよく聞きます。社会経験がほとんどない分、入社した後で、社会のことも教える必要があるとおっしゃっていました。ここ最近は、お給料よりも「人の役に立ちたい」という生徒さんが増えた印象があります。コロナ禍で人との関わりが減り、人と一緒に何かを成し遂げるという経験が少なくなってしまった影響もあるかもしれません。

これから入社される新卒の生徒さんには、たっぷりと褒めてあげていただきたいです。

Q

北海道内で高卒就職を希望している生徒はどのくらいいるのでしょうか?

A

令和4年3月時点での求職者は、各地のハローワーク集計値になりますが、北海道全体で5,664人、札幌1,150人、小樽262人、千歳141人、岩見沢187人、です。
※北海道労働局「新規学校卒業者の職業紹介状況(令和4年3月末)」

札幌圏を中心に大学・短大・専門学校・看護学校など進学者が8割近くを占めていますが、2,000名弱の高校生が就職しています。近年は、奨学金の影響もあり、進学する生徒が昔に比べて増えているのが現状です。

Q

高卒採用はルールが複雑で大変だと聞いたことがありますが、どうなのでしょうか?

A

高卒採用では、学校教育の充実を図り、就職希望者の適正な職業選択を確保し、求人秩序の確立を図るため、北海道高等学校就職問題検討会議という「学校」「行政」「経済団体」からなる会議にて採用のスケジュールや採用のルールが決められています。

複雑で大変というイメージを持たれる方が多いのですが、スケジュールやルールをしっかり知っておけば、そこまで大変ということもありません。


高卒採用のルールで、特徴的なものは下記になります。
●一人一社応募制(10月末まで)
●求人票解禁日(7/1~)、選考・内定開始日(9/16~)※令和4年度
●採用活動は本人へのアプローチではなく、原則、高校経由による
●卒業日前の事前研修などは原則禁止など

高校訪問をされる際には、しっかりと高卒採用のルールを把握した上で、高校の先生とお話しされると信頼度がアップします。

Q

高卒新卒で採用した場合の平均的な給与はどのくらいでしょうか?

A

北海道労働局の調査結果によると、新規学卒者の初任給平均値は以下になります。
高卒新卒:174,000円
短大新卒:188,000円
大学新卒:214,000円
なお、産業別の平均値についても、北海道労働局のHPにて公表されています。
※「北海道労働局 新規学卒者初任給調(令和4年3月卒業者)」

今は、学歴問わずキャリアアップできる企業が増えています。どのような教育制度があって、どのように仕事を頑張るとステップアップできるか。具体的に生徒へ伝えることで、働くイメージが持てると思います。

Q

人気が低い業種の会社なのですが、高校で高校生に紹介してもらえるのでしょうか?

A

高校の就職担当の先生とお話をすると、業種の人気度よりも、応募する生徒さんの能力や性格を考えて、その子にあった求人内容かどうかを判断して紹介しているそうです。
どのような人材を募集しているのかを正しく高校の先生へ伝えると、可能性が広がると思います。ここで注意していただきたいのが、「挨拶さえできれば誰でもいい」「元気があればだれでもいい」はNGです。具体的にどういう生徒が向いているのか、どういう社員が多いのか。誰でもいいではなく人物像を明確にして伝えることが重要です。

例えば、コミュニケーションが苦手でも黙々と作業することが好きでプラモデルを作ったり、ゲームをしたり、一つのことに集中して取り組める生徒が欲しい。など。

Q

高校生が会社を選ぶ際のポイントは何ですか?

A

よく、「会社の知名度」「会社の規模」「給与や待遇」と思われがちですが、 大卒新卒以上に、「会社の雰囲気」「先輩や同僚が優しいか」「親身な会社か」という項目が上位に上がります。近年、人手不足解消のため高卒初任給を高く設定されている会社が多くありますが、高校の現場ではあまり重視されていないのが現状です。それよりも自分が働きやすい会社かどうかが重要になってきます。お休みの日数や勤務時間なども会社選びのポイントです。高校生を支援する制度を会社内で整えていただけますと、高校の先生からも会社を推薦しやすくなり、生徒からも選ばれる会社になります。

会社の規模が大きくなく、従業員の人数が少なくても、アットホームな会社で、一人暮らしが出来る制度があり、自分に合っていると感じた会社だから入社した…などというお話もお聞きします。

Q

高卒採用の大まかなスケジュールを教えてください。

A

高卒採用のスケジュールは、以下のようになります。※令和4年
4月~5月:自社の高卒採用人数や求人条件などを整理する
6月1日~:求人申し込み開始(ハローワークにて)※申し込み必須です
7月1日~:高校生へ求人票の開示がスタート
7月~:高校訪問(ご挨拶)、高校への求人票発送
7月下旬~8月:応募前職場見学の受入
9月5日~:高校から企業へ選考応募開始
9月16日~:選考・内定解禁
11月~:二次募集のご案内(生徒が未決定時の場合)


どのようにして高校に会社の存在を知ってもらうかが鍵となります。
高校訪問、企業説明会、求人票発送など。高卒採用はいつどこでだれが御社に興味を持つかわかりません。生徒が来ると信じて地道に自社の強みや魅力をアピールすることが採用の最も近道なのです。「会社の見せ方」も工夫が必要になってきます。

Q

高校生も含め若年者の離職率が高いと言われているが、実際はどうなのでしょうか?

A

新規学卒就職者の離職率が高いことは、ここ数年、国の課題となっております。
令和3年3月末時点での入社3年以内離職率は、以下の数値となっています。
高校卒:北海道43.8%(全国36.9%)
短大卒:北海道41.7%(全国41.4%)
大学卒:北海道34.6%(全国31.2%)
※北海道労働局新規学校卒業者の過去3か年度の在職期間別離職状況より

内閣府の「2018年版子供・若者白書」によると、離職する理由多い項目は、
「仕事が自分に合わなかったため(23%)」
「人間関係がよくなかったため(10%)」
「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため(6.8%)」
となっており、このようなミスマッチを防ぐためには、会社見学、会社説明会などの応募前に、会社の実情をしっかり説明することが必要となります。

また、定着のために会社の教育体制を整えて、若い10代が活躍できる環境を作ってあげることがポイントです。ここ数年、高校の先生からも会社の教育体制について問われることが増えました。学校として送り出す立場としては、生徒に離職をして欲しくないのです。社会人としての貴重なはじめの一歩を一緒に歩んでくれる会社であって欲しいという想いがあります。会社ももちろん離職は避けたいのが本音です。私たちと一緒に定着のためにできることをはじめませんか?

中途採用のこと 中途採用のこと
Q

求人広告を出しても応募が来ないのですが、どうしたらいいですか?

A

現状、求職者の多くはスマートフォンの検索サイトで求人情報を探しています。

その中でも、indeedやgoogleの効果が大きく、いかにしてこれらの検索結果に求職者が求めている情報を掲載できるかがポイントになっています。

Q

応募者と採用したい人材像とマッチしないのはどうすればいいか?

A

応募者が応募に至った経緯は、求人原稿を見ていいなと思ったから応募をしてくれたはずです。そもそもの求人原稿が、広くいろんな方に応募してもらえるような原稿になればなるほど、本来欲しい人材とマッチしない方からの応募が多くなります。

欲しい人物像(採用ペルソナ)を明確にし、そのターゲットに訴えかける原稿づくりを意識することで、求職者と採用ペルソナがマッチしていきます。

Q

応募があるが、応募者が他社に行ったり、内定辞退されたりして採用につながりません。

A

応募者は、一つの求人への応募だけではなく、複数の会社に応募をしているケースが多いので、いち早く求職者にアプローチし、自社の魅力を伝え、求職者が安心して入社してもらえる環境づくりが重要となります。

競合他社の条件面や待遇などを分析し、自社が他社より優れているアピールポイントを理解しておくことが重要です。

Q

採用したけど、すぐに辞めてしまったり、会社に合わなかったりする。

A

自社にマッチしない方の応募を少なくするためには、求人原稿の工夫が必要ですが、良い人材を採用したのに、離職してしまったとすると、これは会社側に原因があります。受け入れ体制だったり、周りの従業員のサポート不足だったり、入社前に説明した内容と実際の業務内容が待遇が異なると離職につながります。

採用面接の際に見極められなかった応募者の性格などが、入社してから見えるようになり、思っていた人と違ったというケースもあるかと思いますが、これらは、面接の方法を見直し本人の特性を見極められる採用試験にすべきです。

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